はじめに
※この記事はこんな方におすすめ
- 論理的に貯金をしたいけれど継続が難しいと感じている方
- 自己投資と浪費の境目が分からず迷っている方
- 自分に合った節約・投資法を知りたいNT型の方
MBTIのNT型(INTJ・INTP・ENTJ・ENTP)は論理的思考と未来志向が強みであり、さまざまなプロジェクトや学びに対して積極的に資金を注ぎがちです。しかし一方で、投資の「質」と「計画性」が不足すると、気づかぬうちに浪費となり、本来の貯蓄や家計管理が疎かになるリスクもあります。本記事では、NT型それぞれの浪費傾向を詳細に分析し、 MBTI別貯蓄術 ・投資戦略を解説します。
※本記事はMBTI理論に基づいた性格分析をもとに、家計改善のヒントを独自に構成しています。
アプリ紹介部分は2025年4月時点の情報を参考に記載。
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タイプ別・浪費ポイントと改善策
1 INTJ(建築家)
浪費傾向:最新テクノロジー・高性能PC、専門性を深める高額セミナーへの投資
改善策:
Ⅰ.【ROIマトリクス】を作成し、数値化できない学びは「自己成長ポイント」として予算化。
※一般的に、ROI(Return on Investment)とは、投資利益率 のことです。投資した資本に対して、どれだけの利益が得られたかをパーセントで示す指標で、投資の効率性や収益性を評価するために広く用いられます。
ROIマトリクスとは?
投資(自己投資含む)の費用対効果を“見える化”するための表です。たとえ定量化しにくい「学び」も、独自の“自己成長ポイント”指標を設けて評価し、予算化します。
投資項目 | 直接費用 (円) | 期間 | 定量リターン | 定性リターン | 定量リターン換算 (円) | 自己成長ポイント | 合計リターン | ROI (%)と判定 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
高性能PC購入 | 200,000 | 3年 | 月2時間短縮 → 年間48時間節約 時間単価3,000円換算 → 144,000円 | – | 144,000 | 0 | 144,000 | 72% → NG |
データ分析オンライン講座 | 50,000 | 6ヶ月 | 月10件業務短縮 → 年間120件 × 1,000円 → 120,000円 | 業務提案力向上 → 自己成長30P | 120,000 | 30P | 120,000 + 30P | 240% + α → OK |
英語学習アプリ年額 | 12,000 | 1年 | TOEICスコア20点UP → 昇給想定10,000円/年 | グローバル会議参加自信UP → 10P | 10,000 | 10P | 10,000 + 10P | 83% + α → △要検討 |
定量リターン金額換算:時間短縮や売上増など、金額に置き換えられる効果を記入。
自己成長ポイント:定量化が難しい「スキルアップ」や「人脈拡大」などは、独自に“1P=○○円”といった基準を決めてポイント化。
ROI (%)=(定量リターン金額÷直接費用)×100 で算出。ポイントはROIに“+α”として考慮し、総合判定に活用。
判定:「OK」「△要検討」「NG」など、自分の貯蓄・投資ルールに合わせて合否を決める。
Ⅱ.大型投資前にチケット制チェックリスト(予算・目標期間・効果測定項目)で精査。
チケット制チェックリストとは?
大型投資をする前に“チケット”を発行し、必須項目がすべて埋まったものだけを購入・実行する仕組みです。無駄な衝動買いを防ぎ、投資の精度を高めます。
チケットテンプレート例
項目 | 記入例 |
---|---|
投資名称 | 『プロ仕様モニター』 |
投資目的 | 作業効率化による時間短縮と、正確なデザイン確認のため |
予算上限(円) | 50,000 |
目標期間 | 購入後1年以内に作業時間を月5時間削減 |
効果測定指標 | ・実際の時間短縮(家計簿アプリで記録) ・納品ミス率の減少 |
事前承認者 | 自分の貯蓄管理パートナー等 |
実施予定日 | 2025年5月10日 |
フォローアップ期限 | 実施から3ヶ月後(2025年8月10日) |
備考 | 購入前に価格比較サイトで3社以上チェック |
チケット発行:購入検討時にテンプレートをコピーし、必須項目を埋める。
承認取得:自己管理の“パートナー”に内容を確認してもらい、OKをもらう。
購入・実行:承認後、記載どおりに購入。
効果検証:フォローアップ期限に、効果測定指標をチェックし、ROIマトリクスに反映。
レビュー:再度チケットを振り返り、「計画通りだったか」「改善点は何か」を整理。
2 INTP(論理学者)
浪費傾向:興味の赴くまま購入する書籍・オンラインコース、実験的ガジェット
改善策:
I.【48時間クールダウンルール】を導入し、購入判断の感情的ブレを抑制
48時間クールダウンルールとは、衝動的な購入判断を抑制するために「ほしい!」と思ったものは、即決せずまず48時間(2日間)待つというシンプルなルールです。感情や一時的な興奮による支出を防ぎ、“本当に必要かどうか”を冷静に再検討できます。
48時間クールダウンルールの概要
欲しいものリストに登録
ネットショッピングや店頭で「買いたい」と感じた商品を、まずスマホのメモやExcelなどにリストアップ。
48時間(2日間)保留
登録から48時間は、同じカテゴリの他商品や価格を調べたり、口コミを読むなどリサーチタイムに充てる。
再検討・判断
48時間後に改めて「本当に必要か?」「今買わないことで何か困るか?」を自問。必要性・費用対効果がクリアであれば購入、そうでなければキャンセル。
なぜ効果的か?
感情のピークを避ける
衝動買いは「楽しくなった瞬間」や「ストレス解消したい瞬間」に起きやすいもの。時間を置くことで、感情の高まりが落ち着き、冷静な判断が可能に。比較検討の余地が生まれる
2日間あれば同ジャンルの製品価格や他の選択肢を調べる時間が取れるため、よりコスパの高い買い物ができる。予算管理の習慣化
「即決しない」ことで、予算オーバーのリスクを減らし、無駄な出費を未然に防ぐマインドセットが身につく。
実践ポイント
ツール活用:
スマホメモ/Todoアプリ(Google Keep、Notion、Todoistなど)で「ほしいものリスト」を管理。
リマインダー機能で「48時間後の再検討日時」を自動通知設定。
ルールの例外を決めておく:
緊急性のある消耗品(食材、日用品など)は適用外とし、あくまで“衝動的な嗜好品”に限定。
振り返りログをつける:
48時間後の判断結果(買った/買わなかった理由)を一言メモ。後から振り返ることで、自分の消費傾向を把握しやすくなる。
Ⅱ.家計簿アプリで「知識投資」タグを設定し、月次レポートで累積支出を見える化
タグ機能とは?
家計簿アプリ(例:マネーフォワード、Zaim、Moneytreeなど)には、支出を「食費」「交通費」「交際費」…とカテゴリ分けするほかに、自分で好きなラベル(タグ)を自由に作って付けられる機能があります。
「知識投資」タグの作り方・運用手順
手順 | 内容 | 画面イメージ例 |
---|---|---|
① タグの作成 | アプリの設定画面→「タグ管理」→「新規タグを追加」から「知識投資」と入力して保存。 | タグ一覧に「知識投資」が追加される |
② 支出にタグを付与 | 書籍購入やセミナー費、オンライン講座の支払いを入力する際に、カテゴリは「学び・教育」等のまま、タグとして「知識投資」を選択・付与。 | 支出入力画面のタグ欄で「知識投資」をチェック |
③ 月次レポートの確認 | 月末にアプリの「レポート」タブを開き、タグ別集計を表示。「知識投資」タグで絞り込み、月間の累計金額をチェック。 | グラフや円グラフで「知識投資:¥●●●,●●●」と表示 |
どう見える化されるのか?
数値で把握
月ごとに「知識投資」にいくら使ったかが一目瞭然になります。推移グラフ
先月比・前年同月比などで増減傾向がグラフ化され、支出のクセが可視化されます。予算オーバー防止
たとえば「知識投資」予算を月5,000円に設定しておけば、集計画面で予算超過がすぐ分かり、翌月以降の抑制策を講じやすくなります。
導入メリット
判断材料になる:投資効果を振り返る際、実際にいくら使ったかが把握でき、ROIマトリクスにも反映しやすい。
無駄遣い抑制:膨らみがちな「自己投資」費用を客観的に管理でき、使い過ぎを防止。
分析の手間削減:後からレシートを見返して分類し直す必要がなく、毎月の支出チェックがスムーズに。
具体的なイメージ
1月の知識投資:オンライン講座 ¥8,000 + 書籍 ¥2,500 → 合計 ¥10,500
2月の知識投資:セミナー参加費 ¥12,000 → 合計 ¥12,000
→ 月次レポートで「1月:¥10,500」「2月:¥12,000」とグラフ表示され、トレンドが一目でわかる。
3 ENTJ(指揮官)
浪費傾向:ステータス目的の高級ビジネスウェアや高額 networking イベント
改善策:
I.投資枠を「ビジネス自己投資枠」「生活枠」に明確分離し、予算上限を設定。
Ⅱ.毎月のレビューを実施し、費用対効果を定量評価。
定量評価の具体例
投資A:オンライン講座(費用 50,000円)
目標KPI:月間10時間の業務短縮(時間単価3,000円換算→30,000円)
実績:8時間短縮→24,000円分の効果
ROI:24,000÷50,000=48% → 低パフォーマンス
判定:講座内容の再考 or 他講座への切り替え
投資B:専門書購入(費用 8,000円)
目標KPI:新提案案件数+2件(1件50,000円想定→100,000円)
実績:新案件3件獲得→150,000円
ROI:150,000÷8,000=1,875% → 大幅にクリア
判定:同シリーズ続編の購入を検討
4 ENTP(討論者)
浪費傾向:実験的プロジェクト、アイデア実現のための予算オーバー
改善策:
Ⅰ.「節約チャレンジ」をプロジェクト化し、カテゴリ別に期間限定で予算を固定。
「節約チャレンジ」の基本の流れ
カテゴリ選定
まず「交際費」「カフェ代」「娯楽費」など、絞りたい支出カテゴリを1~3つピックアップ。期間設定
1週間、1か月、3か月など、チャレンジの長さを決めます。短期のほうが達成感を得やすい傾向あり。目標金額の決定
ふだんの平均支出をもとに「今月は〇〇円以下に抑える」と具体的な数字を設定。進捗モニタリング
家計簿アプリやスプレッドシートでリアルタイムに残予算をチェック。グラフやバーで「残りいくら使えるか」を可視化すると効果的。振り返り&報酬
期間終了後、目標達成できたら小さなご褒美(好きな映画を観る、ちょっとしたスイーツなど)を用意。達成できなかった場合は原因分析をし、次回チャレンジにフィードバック。
テンプレート例
カテゴリ 期間 目標金額 実績 達成度 ご褒美/改善策 カフェ代 1ヶ月 ¥5,000 ¥4,200 84% クリア: 新作ドリンクを一杯 交際費 1ヶ月 ¥10,000 ¥12,500 125% 未達成: 予算設定の見直し オンライン動画購読 3ヶ月 ¥0(無料範囲) ¥0 100% クリア: 映画レンタルOK 実践のコツ
変化をつける:同じカテゴリばかりだと飽きるので、月ごとに “食費→娯楽費→交際費” とローテーション。
小さく始める:いきなり大きな節約目標を立てると挫折しやすいので、まずは「10%カット」程度からトライ。
Ⅱ.リアルタイム家計管理ツールで支出動向をダッシュボード表示し、軌道修正を素早く実施。
実践!戦略的貯蓄&投資への準備
年間家計計画の作成
年間収入から「生活費」「緊急予備費」「自己投資」の3つに予算配分(例:50%/20%/30%)。
ツール選定
自動仕分け可能な『マネーフォワード』、『Zaim』、『Moneytree』などを活用。
タグ分けルールを設け、「自己投資」「固定費」「交際費」などを自動分類。
定期レビューの仕組み化
四半期ごとにKPI(貯蓄率・投資ROI)を振り返り、家計改善アクションを設定。
緊急予備費の確保
3~6か月分の生活費を無リスク資産(普通預金、定期預金など)でキープ。
おすすめ貯蓄ツール
ツール名 | 主な機能 | おすすめポイント |
---|---|---|
マネーフォワード ME | 銀行・クレジット連携、自動仕分け | タグ設定が自由で、レポート出力が強力 |
Zaim | レシート撮影、手動入力 | レシートOCRで入力が簡単 |
Moneytree | 資産残高の一元管理 | ポイント連携や証券口座も自動取得可能 |
タイプ別改善策のまとめ
タイプ | 改善策キーワード |
---|---|
INTJ | ROIマトリクス・チケット制投資管理 |
INTP | クールダウンルール・知識投資タグ活用 |
ENTJ | KPI管理・レビュー習慣 |
ENTP | 節約チャレンジ・見える化 |
NT型は「戦略性」「論理性」を最大の武器に、家計管理にも科学的アプローチを持ち込むことで大きな成果を上げられます。まずは本記事で紹介した「ROIマトリクス」や「クールダウンルール」などを導入し、小さな成功体験を積み重ねてください。次に、家計簿アプリで可視化・レビューをルーティン化し、自分だけの“戦略的貯蓄モデル”を構築しましょう。今後、NF型、ST型の MBTI別貯蓄術をご紹介していきます。
おわりに
この記事が、皆さんのお金の管理に役立つヒントとなれば嬉しいです。ぜひ、自分に合った方法で、賢いマネープランを実践してください。今後も、性格を活かしたライフハック情報をお届けしていきますので、チェックをお忘れなく!
